池袋のブックカフェ 「梟書茶房」で乱読を楽しみ、ふくろう文庫のふくろとじされた本を贈り合った話

池袋のブックカフェ 「梟書茶房」に行ってきました。

本好きの私と友の二人で至福の読書体験を過ごせたので、記録しておこうとおもいます。

 

 本と珈琲 梟書茶房 [FUKUROSHOSABO]

 

  • カフェスペースの雰囲気

お盆の最中、あまりの暑さにぐったりしながら、憧れのブックカフェに辿り着きました。

メニューに名前を書いて、

待合席のふかふかソファで待つのもよし、エントランスの書架を眺めるもよし、

待つこと数分。

座席に案内してもらい、鍵を渡されます。

鍵が伝票のかわりなんだそう。なんだかおしゃれ。

 

ブレンドの珈琲を注文して、さっそく書架を物色します。

 

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ゆったり本を読めるソファ、たくさんの本を運んできてもだいじょうぶな大きなテーブル席です。読書好きの友達とおしゃべりしながら本を読むならここがいいかも。

 

窓際の2人掛け席は、本棚に囲まれたカウンタータイプ(横並び)。ちょっとお尻が痛いかもしれないけれど、ふたりだけの雰囲気に浸りたい人にはいいかも! ただし私の様な貪欲な活字中毒者が本棚を漁りにきます。

 

入り口左の少し奥まった席は、おひとりさま席。大学図書館の閲覧席みたい……とおもいきや、テーブルのなかにも本が置いてある! おしゃれ!! フリーwifiがあるから、調べものしながら読書もできます。

 

テラス席は喫煙可なので私は立ち入らなかったけれど、駅前の景色を見下ろせていいかんじっぽい。お兄さんがひとりで黄昏てました。夏は暑いかもしれないな。

 

自由に行き来できるのかとおもいきや、テーブル席にまっすぐ案内されました。空いていたら席を移れたのかもしれないけれど、落ち着いちゃってずっと同じところにいました。

接客は丁寧で、好印象でした。店員さんの気持ちよい接客のおかげで、楽しい体験がさらに楽しくなりました。

 

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  • 書架

約1000冊あるという書架。本の並び順が十進分類法に慣れた私にも馴染みやすいもので、物色しやすかった。たくさんの人に読まれてヨレヨレのものも、比較的綺麗なものもあります。

小説、旅行本、画集、図録、漫画、雑誌などが偏らず揃っていました。

例えば、私は『大英自然史博物館の"至宝"250』を読みました。大きなクジラや、呪いのアメジストが特に興味をそそられました。

私はブックカフェに行くと、短時間で読み切れる本を求めて、ついデザインとか写真集とかを選んでしまいがちです。でも、ふだんは手にしないような本と出合えるのは楽しいですよね。

 

 

  • フードメニュー

お腹が空いてきたので、フードメニューを注文しました。

私はイベリコベーコンの醤油バターのパスタを、同行者はチキンドリアのタパスプレートを注文。

値段設定が、どれもおなじ(850円)なのが優柔不断の私には嬉しい。味も量も申し分なかったです。タパスプレートはちょっとずついろんな味が楽しめるし、なにより見た目が可愛いし、女子ウケがいいかも。

次はBOOKシフォンも頼んでみたい。シホンケーキが本の形をしているんですって、ホントかな?

注文してから出てくるまで結構時間がかかるので、本を読みながら待っていました。

 

 

  • ふくろう文庫

食事も終わり、満足いくまで読書をして、さあ会計……の前に最後のお楽しみ!!

名物の「ふくろう文庫」で運命の出会いが待っています。

1200冊くらいの本から選ぶのですが、装丁も題名も隠されているんです。

わかるのは、大きさと値段、それとあらすじのみ。

一冊一冊あらすじと次のオススメ本や読みやすさ等の評価が書かれていて、これを頼りに本を選ぶのです。この紹介を読んでいるだけでおもしろい。

 

私たちは、お互いに本を選び、贈り合うことにしました。

友が選んだのがNo.299です。私がタイムトラベルが好きだということで、選んでくれたのでしょう。

私が選んだのはNo.889です。最初はNo.6の雀の話にしようとおもっていたのですが、在庫が無かったのでこれにしました。

 

 

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普段から図書館で本を選ぶ私は、たくさんの本から面白そうなものを見つけることにあまり苦労しません。しかし、慣れていない友はどうやったら選べばいいのかかなり悩んでいる様子でした。

本を選ぶときは、タイトル、作者名、ジャンル、出版社、装丁などあらゆる情報をもとにするでしょう。

でも「ふくろう文庫」なら、わかるのはオススメ文(重さや大きさ、値段はわかるか)くらいですから。しかもオススメ文を読めば、どんな人におすすめか書いてあり、ご丁寧に次に読むべき本まで示されています。

普通に本屋からプレゼントする本を選ぶよりも、選びやすいんじゃないかな?