埋もれた名作「ロックマンエグゼカタン ポータブル版」

※この記事は「ロックマン Advent Calendar 2018」13日目です。

adventar.org

◆目次◆

f:id:Rugnon:20181212003916j:plain

概要

カタンの開拓者たち」のロックマンエグゼ版があることをご存知ですか?

 

そもそもカタンとは、未開の地「カタン島」をプレイヤーたちが開拓していくという、世界中で愛されているボードゲームです。

カタンの開拓者たち」自体の詳しい情報はこちらを参照ください。

 

なぜロックマンカタンを!? という謎ですが……実は、一時期カプコンカタンの日本での販売権を持っていたらしいのです。実際、2002年にカプコンから(ロックマン版でない)カタンが発売されております。

推測ですが、

もっと子供たちに親しみやすい商品を!ということで、同時期に発売されたロックマンエグゼでキャラクター商品化されたのではないかと考えています。

 

さて、このロックマンカタンは、スタンダード版とポータブル版が発売されています。

現在でも語り継がれボドゲ記録として残っているのは「スタンダード版」の方であり、「ポータブル版」の方はほとんど記録に残されていません。

しかし、私は声を大にして言いたい。

 

ロックマンカタンのポータブル版は、本家カタンのポータブル版より優秀である!

 

今回は、そんな埋もれた名作である「ロックマンエグゼカタン ポータブル版」の本家カタンとの比較および魅力について語っていきたいとおもいます。

 

コンポーネント

早速、ロックマンエグゼカタンにはいっているものを確認していきましょう。

  • ボード
  • コマ
  • ダイス(6面×2)
  • 土地
  • トレーダー(港)
  • 数字チップ
  • コスト表
  • フォルテコマ(盗賊)
  • バトルチップ(資源)
  • チャンスカード(発展)
  • 最大騎士、最長交易路
  • 取扱説明書

本家カタンから名称がロックマンエグゼ風にアレンジされています!

街道はネットワーク、開拓地はナビ、都市はナビSPなど。

f:id:Rugnon:20181212004025j:plain

名前は違うもののコンポーネントもルールも本家と同じ。

コマからダイスからプレイするために必要なものはぜんぶはいっているので、他に準備は要りません。そのまま遊ぶことができます!

さらにポータブル版は、ぱたんと二つ折りにした中にコンポーネントを全て収納できるようになっているので、持ち運び便利!

本家カタンにも携帯版があるのですが、結構大きくて、カバンに入れるにはかさばるんです。しかし ロックマンエグゼ版はコンパクトで、小さなカバンでも収まります。

しかも、ボードやコマなどがマグネットになっているので、サイズは小さくてもうっかりズレたり落としたりしてしまう心配も軽減。

広げてもオシャレなカフェテーブル(つまり小さいってこと)におさまる大きさなので、ちょっとのスペースがあれば遊ぶことができます。

 

では、各コンポーネントについても詳しく見ていきましょう。

 

バトルチップ

ロックマンカタンでは、資源を「バトルチップ」と呼んでいます。

また、カタンでの木材はウッド属性というようにロックマン風に置き換えられています。

 

【資源⇔バトルチップ対応表】

木→ウッド

レンガ→ファイア

小麦→エレキ

羊→アクア

鉄→ノーマル

 f:id:Rugnon:20181212004049j:plain

資源のカードもひとつひとつ違います。細かいところまでこってますね~

ちなみに、上にいるコマはフォルテです。本家でいうところの盗賊ですね。

キャラクターがたくさんいて華やか。コンポーネントを見ているだけでもワクワクします。

 

チャンスカード

ロックマンカタンでは、発展カードを「チャンスカード」と呼んでいます。

 

【発展⇔チャンスカード対応表】

騎士→ネットナビ

独占→スイコミ

街道建設→エリアスチール

発見→ヒグレヤ

勝利点→1ポイントカード

f:id:Rugnon:20181212004012j:plain

チャンスカードの語感が良過ぎて、本家カタンをやるときもチャンスカードと言ってしまいがち。

 

最大騎士カ、最長交易路

 ロックマンカタンでは最大騎士カを「ネットナビ賞」、最長交易路を「ネットワーク賞」と呼んでいます。

f:id:Rugnon:20181212003939j:plain

獲得条件は本家と同じですね。

 

実際に遊んでみた

小学生時代に手に入れた実物を今でも持っているという方に協力してもらい、「ロックマンエグゼカタン ポータブル版」を実際に遊んでみました。

暖炉の前に陣取り、これまた小学生の頃から愛用しているというウエストポーチからロックマンエグゼカタンを取り出します。ホント物持ちが良いんだよなあ。

もう既に何度も何度も遊んでいるので、手慣れたもので、準備は5分とかかりません。

日本の冬はこたつで双六なら、ドイツの冬は暖炉でカタンなんですかね?

(注※カタンはドイツ生まれのゲームです)

f:id:Rugnon:20181212003952j:plain

写真にもチラチラ写っているこの凝った紙製の入れ物は、十数年物なんだそうで。小学生男子にしては繊細な仕事ですねえ。覚えたてのアルファベットを得意顔で書いている光景を想像してニヤニヤしてしまいました。

プレイヤーのコマは、ロックマン・ロール・ブルース・ガッツマンの4種類。

私はロックマン、お友達はガッツマンを選びました。

 

準備ができたら、いざ、勝負です。

 

f:id:Rugnon:20181212004106j:plain

結果は、ガッツマン10点ーロックマン6点で、ガッツマンの勝利!

私は負けてしまいました。

このロックマンエグゼカタンは本家と違って対象人数が2人以上となっております。

2人でプレイすると、邪魔されることが少ないので、ネットワークがかなり伸びますね。ですからウッドとファイアを安定して手に入れられると強いかも。私はついチャンスカードを引きまくってしまうのでナビSPが作れませんでした。

 

最後に

小学生がカバンに放り込んで友達と気軽に遊べるようになっているところが、この「ロックマンエグゼカタン ポータブル版」最大の魅力と言えるでしょう。

ロックマン風のアレンジやポータブル版としての工夫がたくさん盛り込まれ、よく考えられているなあ~と感心してしまいます。

サンタの皆さん、今年のクリスマスプレゼントにいかがでしょうか?