「ポケモンスナップ」でガチ勢の登竜門である30万点に到達した記録

NINTENDO64ポケモンスナップ』ガチ勢の登竜門である30万点に到達したので、その記録を残しておこうと思います。

 

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ポケモンスナップとは

ポケモンスナップは、1999年に発売されたNINTENDO64ゲームソフトです。

Wii,WiiUバーチャルコンソール版も配信されています。
主人公はカメラマンとなり、野生のポケモンが住む「ポケモンアイランド」でポケモンの写真を撮影して、オーキド博士の研究に協力するという内容です。

開発はハル研究所(ジャックアンドビーンズ)、発売は任天堂。ジャックアンドビーンズは、新しいゲームソフト開発チームのメンバー全員を広告によって一般公募するという任天堂肝いりの企画チームです。かなり面白い記事が残っているのでぜひ読んでみてください。

ほぼ日刊イトイ新聞 - 樹の上の秘密基地

発売から20年以上たちましたが、今でも世界中の人に愛されている非常に魅力的なゲームです。

ポケモンがアニメと同じ声で動いている姿は当時としては珍しく、写真に収めるだけでも十分に楽しめました。また、現在はサービス終了していますが、発売当時はローソンで撮った写真をプリントシールにしてもらえる遊びもありました。魅力的な作りこみ度、目立ったバグがないことなどから完成度の高いゲームであることがわかります。長らく続編が出ませんでしたが、ついに2021年4月30日にNintendo Switch用ソフト『New ポケモンスナップ』発売決定しました。

なぜ30万点を目指したのか

ポケモンスナップに初めてふれたのは、20年以上前の発売当初でした。まだ小さいころにプレゼントしてもらい、家族みんなで遊んでいた記憶があります。かなりお気に入りのソフトで、ポケモンキッズなりにやりこんでいました。

30万点を目指すきっかけとなったのは、RTA in Japanでポケモンスナップが走っているのを見たことです。昔大好きだったゲームを今でもこんなに遊べるんだ!そしてまだ知らないことがたくさんあるんだ!ということにびっくりして興味を持ちました。

特に、「ポケモンスナップ学会」というポケモンスナップをバリバリに研究している知識もスキルもめちゃくちゃ高い方々がいることに感銘を受けました。その研究成果である「なかまニャース」を私も撮ってみようとおもって撮影してみたら、いるいる、なかまニャース

これがすごく面白くて、もっとポケモンを撮ってみたくなりました。

ポケモンレポート25万到達でなかなかやりこんでいる、30万到達でガチ勢だという話を聞き、自分の点数を確認したところ25万点は越えていました。なので、よし、それでは30万点目指してやってみようと思い立ったわけです。

30万点に到達するまでの歩み

さっそく挫折 289470点

なかまニャースを撮影した翌日から、さっそく自己ベスト更新を目的とした撮影に着手しました。

簡単に最高点を撮れるのにまだ撮れていないものや、セットアップが確立されているものなどから着手しました。そうして順調に点を伸ばしていったのですが……メタモンやポリゴンなど誘導が難しいポケモンで大幅にストップ。

そして事件は起きました。

 

なんとセーブデータが破損してしまったのです。学会では既知の事象だそうで、すぐに解決策を教えていただきセーブデータを復活させることができましたが……

そんなこんなで289470点で挫折してしまいました。

NEWポケモンスナップ発売決定

20年も続編が出なかったゲームだったので、ニンテンドーダイレクトポケモンからの発表があるたびに冗談のように「ポケモンスナップ新作発表か!?」と言っていました。ところが、2020/6/17に本当に続編の発売決定のお知らせが出たのです!

ポケモン界隈はお祭り騒ぎ。しかし、続く第2報がなかなか来ません。しばらく焦らされた後、2021年1月14日に『New ポケモンスナップ』が4月30日(金)に発売決定した情報がでたのです。

まだ64も遊びきれていないのに、新作が出てしまうだと……いまのうちにやっておかなければ!!

ということで、発売開始ちょうど3か月前の2021年1月29日(金)から、本腰を入れて30万点を目指しはじめました。

 

1/29-30 スクエアヘッド理論を理解する 290330点

まず初めにリバーへ向かいました。目標はラフレシアの理論値です。

ポケモンスナップ学会の研究成果で有名なもののひとつにスクエアヘッド理論というものがあります(詳細は学会報告を参照のこと)。せっかくなのでこれを一番体感できるラフレシアを撮ってみたいということで挑戦しました。

セットアップ動画を参考に実家のブラウン管テレビで撮影したところ、2日目にして撮影に成功しました。

ここで初めてCyberscoreに投稿します。Cyberscoreには世界中の猛者たちが自分のポケモンのスコア等を投稿するページがあり、私もせっかくなら載せてみたいなという思いから投稿しました。

そのほかのポケモンは以下の通り。

1/31 三匹パルシェン撮影に成功 292260点

ポケモンスナップ学会の最新の研究成果で、パルシェンの養殖に成功したという情報が耳に入りました。プロの学会員の配信を覗きに行ったところ、安定してパルシェンが三匹出ていてびっくり!世界単独最高点が出て大興奮!どうしても私も撮ってみたくなり、朝早くから実家にダッシュして撮影を開始しました。

世界一の走りを視聴しながら自分も撮影に挑み、2Fが安定しないとかいいながらも徐々に安定してパルシェン3匹でるようになりはじめます。5時間ぶっ通しでねばってようやく世界5位の記録を出しました。

また、この日からポケモンスナップの自己最高点・世界最高点・スタッフ点の比較表を作成し、得点管理しはじめました。

さらに、新居へサブ機の64を持っていき撮影を始めました。久しぶりなのでなかなか電源が入っても画面表示されず困りましたが、掃除をしたら動くようになりました。

そのほかのポケモンは以下の通り。

2/1 ヒトカゲフシギダネゼニガメに挑戦 296570点

続いて、初代御三家を撮影するべく、twitterのアイコンを撮りたいポケモンにするなど気合を入れて挑みました。

・2/1-2/6 294760点

まず最初はヒトカゲです。目標は6200点後半越えで、6260点(世界9位)を撮影できました。ファイヤーのたまごでゼロワン号が止まっているので、落ち着いて誘導できる&失敗しても何度でも微調整できました。

また、このあたりからコントローラにも凝りだしました。サブ機のコントローラだと3Dスティックの動きが硬かったので、実家のコントローラと交換しました。

 

・2/7-2/15 296150点

次に、フシギダネです。目標は5600点越えで、5640点(世界8位)を撮影できました。

この日はポケモン映画公式で「ポケモン映画ナンバーワン決定戦 イッキ観オンライン上映会」という企画をやっていて、YouTubeポケモン映画をずっと生放送していました。それを見てポケモンへの気持ちを高めながら撮影に挑みました。全然ゲームに集中できなかったです。

誘導がうまくいかないうちは、フシギダネのお尻の写真ばかり撮れてしまいました。わたしがセットアップを会得するかオーキドがフシギダネ尻に開眼するかどちらが早いかという状況がしばらく続きました。

ちょうど誕生日だったので、誕生日プレゼントにもらったゲーム配信機材をさっそくつないで初めてのゲーム配信を行いました。バースデー配信中に目標点を達成しとても嬉しかったです。配信中に更新っていうの憧れてた、やったね!

例の点数管理表で、世界最高・スタッフ点と500点以上差があるところを黄色く塗りました。 これで一目で大幅更新が狙えるポケモンがわかるようになりました。

 

・2/16-2/18 296570点

最後にゼニガメです。目標は5200点越えで、5270点(世界22位)を撮影できました。世界最高点の構図は4匹なのですが難易度が高すぎたため、3匹で妥協しました。ゼニガメを水揚げするタイミングは音ゲー感覚になっていました。けいこくのかっこいいBGMに合わせてボタンを押すゲームだった。

このあたりから、自宅のテレビに、オーキド博士に見せる写真を選ぶ画面で中央にくる位置にセロハンテープを貼り始めました。案外目立たないので、普通にテレビを見ているときも意外と気にならないです。

そのほかのポケモンは以下の通り。

おまけ

2/19 ニョロモ、そしてトンネルへ 298220点

ニョロモで5010点。わりとすぐ撮れたのですが、さらに点数を狙える構図は難易度が高いので妥協です。4匹、3匹を横から撮る、という構図があるようです。ポケスナ関係ないですが、ポケモンの生みの親である田尻サトシさんが一番好きなポケモンニョロモだというインタビューを読んだことがあります。わたしも好きです。

続いてトンネルへ撮りに行きました。

主目的はコイルです。マルマインコクーン・エレブーorディグダ・コイル・レアコイルは同時にとれるので、トンネルを何周もしながら撮りました。コイルは4370点を出せました。誘導の手数が多く素早くやらなければならないので理解するまで時間がかかりました。コクーンは点数が本当によくわからないのでとにかく試行回数を増やしてよい点数をもらえるのを祈るしかありません。

そのほかのポケモンは以下の通り。

2/27 ポケモンデーがやってきた! 298790点

2/25-26でゴローン、ギャラドスニャース、ポッポを自己ベスト更新し、一気に点数を稼ぎ298790点になりました。どれもセットアップを理解してから撮影したのですが、難しかった御三家の撮影でだいぶ慣れてきたので、始めたころよりも格段に技術が向上している気がしました。

そして2/27にポケモンデーがやってきました。ポケモンダイレクトが午前0時から予定されており、わくわく放送を待ちました。

Newポケモンスナップ情報を聞いてモチベーションが一気に上がりました。当初の目的では新作発売までに30万と言っていましたが、もっと早く達成できるのではないかという気持がしてきます。

2/28 外来種バタフリーもやってきた! 299480点

ポケモンスナップの闇ポケモンとして名の高いバタフリーの単独世界新記録が、海外の方によって構図を伏せた状態で発表されました。どうやって撮ったのかなぁ、まあ私には旧世界記録更新なんて雲の上の話、到底無理だな…と思ってラーメンを食べて帰ってきたら、日本勢がもう世界記録更新してセットアップを構築していました。プロの学会員やばすぎる、天才ですかよ。

配信を見ていたら私も撮ってみたくなり(このパターンはパルシェン以来2度目)、私自身でも配信して撮り方を教えていただきながら撮影したところ、自己ベスト更新4720点(世界5位)が出ました。やったぜ大満足だ。

これにより、バタフリーの世界記録上位5位すべてが2/28に塗り替えられたことになります。なんだこれは。このゲーム、激熱じゃないか。

とはいえ、バタフリーがここまで完璧な構図でスタッフ点を抜けないのは闇だなとおもいました……

 

ちなみに、同日に3匹ギャロップにも成功して5120点を出せました。だいぶ妥協ですが、3匹撮れたのでよしとします。

 

3/1 ついに・・・

まず、ピカチュウ理論値(8000点)を達成しました。ピカチュウはかわいく撮ってあげないと、という使命感から頑張りました。激しく減速するためCボタンを1撮影ごとに70~90回押すという指がだめになりそうになる撮影方法だったので、すぐに撮ることができて体にもよかったです。

この時点で30万点まであと400点……あれ?これは伸びしろあるポケモンを雑に撮ったら点数足りるのでは? ということで、世界最高との点差1830のガーディ・950のウィンディに取り掛かることにしました。「30万点に到達するかも!?」とゲーム配信も行い、開始数分でガーディ5340点(自己ベスト880点更新)を出し、30万点達成しました。

最終的な点数と考察

最終的な点数は300650点になりました。(スコアを投稿していない人もいると思いますが、投稿している人のなかでは)世界23位の記録です。

真剣に撮影を始めてから、1か月で記録達成しました。

この短期間で30万点に到達できた要因を考察してみました。

 

①毎日撮影し続けたこと

1か月間、おなかが痛い日も、スキーに行った日も、誕生日も、毎日撮影しつづけたことにより、「ポケスナ筋」がついたようにおもいます。スポーツと同じで、毎日コツコツと継続するのが大事ということです。

 

②撮影方法の解説があること

ありがたいことに、ポケモンを撮影する方法を解説した動画やハイスコアの構図がわかる画像がインターネット上の誰でも見れるところへ先人たちによって公開されています。「RTAは新人ほど有利」理論と同じことで、蓄積されたナレッジを活用して、効率よく簡単に撮影の方法を学ぶことができたと思います。おかげで、難しいポケモンの撮影方法を解説した動画をじっくり見て理解し、練習して手に馴染ませ、何度も挑戦することができました。感謝。

 

③撮影している様子を見てアドバイスしてもらえたこと

解説を見ながら撮影しても、なかなか再現できずうまくいかないことも多かったです。そんなときに、撮影している様子を動画配信して生でアドバイスをもらえたことで上達できたと思います。畏敬の念でいっぱいです。足を向けて寝れません。ありがとうございました。

というか、ポケモンスナップ30万点を目指さなければ、たぶん動画配信機材をそろえることはなかったです。専用機になってます。昔から興味はあったんですけどね。配信機材は何を買ったらいいかとか、どう接続するかとか、そういったやりかたから教えていただけたのは本当に貴重な経験になりました。

実はハイスペックなPCも買ったんですよね……これはちょうど買い替えるタイミングだったので、ポケスナのためだけではないですが。

今後の目標

今後は、点数を気にせず好きなポケモンを撮影したり、世界20位入りを目指したりしたいと思います。サブロムが手に入ったら、今度はハイスコアではなくてロースコアもいいですね。

NEWポケモンスナップが始まるまで、どこまで撮れるようになるか挑戦してみたい気もします。ひとまずは、まだまだオーキド博士ポケモンアイランドの撮影を続けていく予定ですので、今後ともよろしくお願いいたします。